最近の趣味のカメラの話

 はてな記法もすっかり忘れてしまうほどおひさしぶりです。


 田舎住まいからド田舎住まいに引っ越して、趣味がいくつか増えました。車社会に放り込まれて気付いたらスポーツカーが生えており、せっかくだからと愛車の写真を残していたらいつの間にかカメラ(とたくさんのレンズ)が生えていました。カビはまだ生えてません。そんな趣味のカメラのほうの話を、備忘録も兼ねて。

はじめてのカメラ

 初めてカメラを触ったのはいつのころだったか、母のフイルム一眼レフで空の写真ばっかり撮って(すぐフイルム空っぽにするので)怒られた記憶はありますが、自分で買った最初のカメラは Canon EOS Kiss Digital N でした。小さい頃から結晶を育てるのが趣味で、一眼レフがあれば小さい結晶のマクロ撮影ができる!という安易な考えでよく調べもせず、近所のカメラ屋さんで一番安い中古をお迎えしたのでした。店員さんと
  「マクロ撮影がしたいんです」
  「それにはマクロレンズがいるねえ。一緒に買うかい」
  「(カメラより高いやん……)とりあえずいいです……」
という謎のやり取りをした覚えがあります。この日記の過去の結晶写真はほとんどキスデジ+キットズームで撮ったものです。結局、その時は沼にハマることもなく、たまに思い出したように写真を撮ってみるくらいのものでした。この写真はなかなかのお気に入りです。


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Tunnel to stables at lower level of Casa Loma

沼との出会いは突然に

 ド田舎ライフが始まってからしばらくして、Z33 を買いました。車つながりで友人もすごく増えました。そのきっかけになったのが “工場夜景と絡めて愛車の写真撮ろう” ってやつです。それまではずっとプログラムオートで撮ってて設定なんて気にしてなかったのですが、このとき初めて、カメラの使い方を覚えてもっといい写真が撮りたいって気持ちになったような気がします。ちなみにレンズを交換したのもこの時が初めてでした(実家から借りてきた)。


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Lights of civilization


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A series of instants

ニコンとの邂逅

 撮影会以降、ちょくちょく車の写真を撮りに行くようになったのですが、やっぱりどこか画質に満足いかないところがあり悶々としていました*1。特に不満なのがダイナミックレンジの狭さだったような気がします(当時はダイナミックレンジなんて言葉知りませんでしたが)。テールランプとか街灯とかを入れようとすると、すぐに白い部分が飛んでしまうんですよね。こんな具合に。


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Staring into forward


 で、実家で EOS Kiss X5 を触らせてもらって画質の違いに愕然とし*2、やはり電子機器の技術は日進月歩やな……とボーナスで現行機種に新調する決意をし、気付いたら手元に Nikon D5300 が。ニコンに乗り換えた理由は、色々理屈をこねくり回せばそれっぽいことは言えますが、レンズ資産がなかったのでどのマウントにも抵抗がなかったということ、そして単に日本光學という古名への郷愁、というのが正直なところです。日本光學。素敵な名前ですよね。


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Midnight cruise


 D5300 を買ったその日にうれしくて撮りに行った写真です。ひとつ前のキスデジと同じロケーションですが、画質の違いはさすがに素人目にも歴然としていて、それでますますうれしくってあちこち写真を撮りに出かけるようになったのを覚えています。振り返ってみると、この日がカメラ沼入水の日だったのかな。っていう気がします。


 長くなってしまったので、今日の日記というか備忘録はひとまずこんなところで。

*1:まあ 2005 年製でわずか 800 万画素のカメラに多くを求めるのが間違っているという向きもある。

*2:ちなみにDxOMark のスコア上は極端に違うわけではないんですね。ダイナミックレンジについていえば 2/3 段分くらい。やはり画素数の向上と画像処理エンジンの進歩は大きい。