ロシア語キーボード沼の畔に立つ

 2022-01-09 追記:買いました。

az3.hatenablog.com

 * * *

 タイトル通りです。物欲の権化です。

 学生時代に奮発して買った REALFORCE をかれこれ 10 年くらいずっと使っていて、打鍵感はもちろん最高だし毎日使ってるのに印字は全然剥げないし壊れないしで全く不満はないんですが、ロシア語はさすがにブラインドタッチできないのでキリル文字の印字がほしいのです。ロシア語キー配列まったくわからん*1。Викисловарь で単語調べたい時とかスクリーンキーボードを起動して画面上でポチポチ打ったりしてるんですが、画面の一部が隠れるしはちゃめちゃに入力が遅いしでストレスフルな毎日……*2

 電子湾とかで探せばロシア語配列の新品キーボードが数千円で売っていますがいまさらメンブレン式に戻れないし、かといって需要が需要なのでメカニカルやら静電容量式のキーボードはおいそれとは見つかりません。ロシア語で検索すれば出てくるのか? ロシア国内のキーボード事情はどうなっているのか気になるところです。手持ちのキーボードに貼り付けられるロシア語シールなんかも売っていたりしますが、まあ見た目がちょっとね(おたくはやっかい)


 で、さらにさらに調べるとキーボードおたく界隈では自作キーボードなるものが流行っているようです。一気に沼っぽさが出てきました。キーボードの筐体そのものから自作しだすハードコアな沼人もいるようですが、もう少し一見さんにやさしい沼の浅瀬のほうとしてキーキャップを細かくカスタマイズしたキーボードを注文できるサービスもあるようです。調べてみたところロシア語配列が標準オプションで選べるメーカーがいくつか見つかりました。まだまだあるかもしれないですが以下のふたつはなかなか良さそうです。

jp.varmilo.com
www.wasdkeyboards.com

 ロシア語キー配列ではこんな感じになります。上が VARMILO、下が WASD です。なかなかいいのでは。VARMILO では革命のテーマなる厨二病がびんびんに疼く印字も選べるのですが、これはキリル文字が赤色で色分けされるくらいでけばけばしいことはないので視認性が良いかもしれません。フォントサイズが少し小さくなってしまうのが玉に瑕。

 VARMILO の 87/88 キーボードは横から見ると基部が結構露出しているのが見た目的にちょっとうーんな感じ、WASD は見た目はいいのですが ABS 製キャップに UV 印刷で耐久性が心配(というか実際使ってると剥げるという記事がちらほら)で悩ましいところです。VARMILO は Cherry 軸ほか定評ある既製の軸に加えてメカニカルの構造に静電容量式を突っ込んだ変態チックなオリジナル軸も選べまして(WASD は Cherry 軸から選べます)これがキー荷重 35 g ととても軽く*3惹かれるものがあります。一方 WASD はキーボード側がみんな大好き USB Type-C 接続なのに対して VARMILO は Mini USB なのが少し引っ掛かりますが(やっかいなので)まあそんなに抜き差しすることはないので目くじら立てるほどのことではないかもしれない。お値段はどちらも 2 万円ちょっと、安くはないですがオーダー品ということを考えればお得な気もしてきます。ぐぬぬ

 気になる人には気になる VARMILO 軸の打鍵音はこちらで公開されています。個人的には静かなほうが嬉しいですが打鍵音はやや大きめのようです。それにしても運指がきれいな人のタイピングは見ていて気持ちが良いものです。

mag.nioufuku.net

 また、Majestouch などの Cherry 軸キーボードをすでに使っているならロシア語のキーキャップだけ購入して交換するという大蔵省スタンディングオベーション待ったなしのお財布にやさしい方法もありました。KPREPUBLIC のキーキャップは PBT 製+昇華印刷なので耐久性もよさそうです。というかほんとはこれの REALFORCE 用が欲しいんですけど、REALFORCE の交換用キーキャップってほとんどないんですよね。東プレ軸のキーボードが東プレ以外からはあんまり出ていないからでしょうか……ユーザ数は多そうなものですが……*4

 と、ここまで書いたところで Викисловарь 用のロシア語キーボードを買う前に露和辞典をそろそろ買ったほうがいいことに気付くのでした。なんともはや。

*1:Wikipedia によれば昔はラテン文字キリル文字の発音がおおむね対応している(キリル文字に合わせてラテン文字が配置されている)キリル文字 ЙЦУКЕН 配列/ラテン文字 JCUKEN 配列のキーボードが主流だったようですが、国際化の流れなのか現在ではキリル文字は ЙЦУКЕН 配列のままラテン文字はおなじみ QWERTY 配列というのが普通になっているようです。混乱しないのだろうか……。まあ日本人も日本語をかな入力で打つ人いるので慣れの問題なのかもしれない。

*2:ロシア語の勉強を毎日やっているのかという疑問はさておくとする。

*3:いま使っている REALFORCE がキー荷重 30 g でもっと軽くてもいいくらいなので、すこすこ打てる軸が増えると個人的にうれしいなといったお気持ち。

*4:東プレ軸の HHKB に Cherry 軸のキーキャップをつけちゃう猛者もいるようですがなんか大変そうなのでパス。