ソビエトロシアでは言葉があなたを注意深く見ている!

 ロシア語の勉強を始めました。英語もろくに話せないのに何故? キ リ ル 文 字 が か っ こ い い か ら に決まっているじゃあないですか。厨二病万歳。三日坊主にならないようにしたいところ。本日が三日目です。

 で、文法をかじり始めたのですが、テキストの例文に違和感を覚えたのです。なにも分かってないうちから違和感もくそもないんですけど。

Что он читает? - Он читает журнал.
彼は何を読んでいますか? - 彼は雑誌を読んでいます。

 これはなんとなく雰囲気が英語と同じなので、ふーんなるほどねとなりました。ちなロシア語には現在形と現在進行形の区別がないそうですが、英語で書くとたぶん次のようになるはずです。

What is he reading? - He is reading a journal.

 まあいいですよね。で、問題なのは次の例文です。

Кто читает журнал? - Журнал читает Миша.
誰が雑誌を読んでいますか? - ミーシャが雑誌を読んでいます。

 んんん? ロシア語の文を素直にそのまま英語にしてみます。

Who is reading a journal? - A journal is reading Misha.

 ソビエトロシアでは雑誌がミーシャを読む!!!!!!!! これ進研ゼmゲフンゴフンインターネットで見たやつだ!!!!!! ウゥッヒョオォォォァァアアアア╰( ´◔ ω ◔ `)ว ⁾⁾ふらいデーナイトフィーバー

 失礼しました。前置きが長くなりまくりましたが、ロシア的倒置法のギャグってこういう文章が元ネタだったのでは?っていう自己解決に至ったことにはちゃめちゃに感動してしまったので、この感動をどこかで発散したくてネットの海にそっと放流した次第です。なお、テキスト *1 の説明によれば疑問詞(例文では кто/誰)を含む疑問文への返事では、疑問詞に応答する語(例文では Миша/ミーシャ、人の名前)はふつう文末に置かれるそうで、さらにロシア語では格変化と人称変化で文の意味が分かるので語順が一意でない(決まった語順がないのでそもそも倒置法というものもない)そうです。ほにゃらら変化とかまだいちミリも分かってませんが *2

 ちなみにロシア的倒置法のたぐいの気の利いた小咄を、ロシアではアネクドート анекдот というそうです。響きがかっこいいですね(厨二)。

 脱線しまくりましたが、どなたかロシア的倒置法の真相 *3 をご存じでしたらそっと教えてください。しょうもない三日坊主日記でした。では最後にひとつ。

In Japan, you can study words.
In Soviet Russia, words study you!

*1:評判の良かった NHK の新ロシア語入門を買いました。初学者でもどちゃくそ分かりやすくておすすめです。アルファベットはおなじみのきらきら星の歌の替え歌? みたいな АБВ の歌を YouTube で聴きながら練習してます。

*2:なお Журнал читает Миша. という文をぐーぐる先生に訳してもらったところ A journal is read by Misha. となった(The magazine is... と出ましたが単語を合わせました)ので、つまりそういう変化なのだと思われます(よく分かってない)。

*3:ウクライナアメリカ人の Yakov Smirnoff さんがネタ元というのは分かりましたが、どういう経緯でそのネタが作り出されたのかというところまで記述している文章にはたどり着けませんでした。